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招待状〜イベントへの誘い準備期間〜 


2月になり、1月よりも少し冷えてきた感じがした。
何気なく学園に登校した茉莉は、生徒玄関で明らかに自分を待っているであろう男子生徒を見かけた。
「おはようございます、久保田茉莉様。」
「君は――」
「申し送れました。僕は、社交部の者です。部長に、貴方様にこれを渡すようにと言われまして。」
そう言うと、男子生徒は片手に持っていた封筒を茉莉に手渡した。
「では、これで。」
彼は茉莉に一礼すると、校舎へと戻っていった。

茉莉は教室に入り、自分の席に座ると、さっき貰った封筒を手にした。
その封筒の宛名には「社会部 久保田茉莉様」と、裏に返せば、「社交ダンス部」と記されていた。
「あ、久保田っちも貰ったんだね!」
 背後からかけられた声に反応して、振り向くと其処には、同じ社会部の黄山朱氷がいた。
「朱氷…」
すると、彼女もまた茉莉と同じ封筒を見せてきた。
「じゃ〜ん♪私も貰ったのv…貰ったと言っても、靴箱に入っていただけだけどね。」
「もう、こんな時期なんだな。」
「あら、何?ドレスが無かったら、冬先輩に頼んで繕って貰えば良いじゃない?」
「いや、そう言う意味じゃなくて…」
リーン、ゴーン…
HRが始まる合図のチャイムが鳴った。
そのチャイムが鳴ると、席に着いていない生徒たちがバタバタと慌てながら一斉に座りだした。
此処では、“時間厳守”がルールなので、誰もが時間通りに動いている。
朱氷もまた、慌てて席に着いた。
だが、朱氷の席は、茉莉の右隣なので、そこまで慌てなくても良いのではないかといつも思うらしい。
先生が来るまでに、少し時間があったので、その間を縫って朱氷が茉莉に耳打ちをした。
「…そう言えば、もう中身読んじゃった?」
「まだだね」
その問いに、茉莉は即答だった。
「あら、そう。でも、一応放課後までには読んでもらいたいみたいよ。」
「…わかった。」
 

ユズキ * 柿生学園騒動記 * 21:02 * comments(0) * trackbacks(0)

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